イギリスに行くならば、ぜひ行ってみたいと思っていたのが
イギリスで有名な「グリーンノウシリーズ」の児童文学作家で
キルト作家でもあったルーシー・ボストンさんのマナーハウス
私がルーシーさんを知ったのはパッチワークを始めて、
パッチワーク関連の本を図書館でいろいろ借りていた中にあった
「ボストン夫人のパッチワーク」という本でした
その後、彼女の自伝や関連本を読むにつれ
彼女の生き方や、人柄や、
皮肉や毒舌が随所に織り込まれながらも、
ユーモアがあり、魅力的な文章などに惹かれました
ルーシー・ボストンさんは第2次世界大戦中に
12世紀に建てられたマナー・ハウスを買い
改築を重ねて移り住み、その後、庭園デザインや
47歳からパッチワーク・キルトの制作を始め、
62歳で童話作家としてデビューしたという方
しかもキルトは80歳代で精力的に製作されたとのことで
老眼で見えにくい目を駆使しながらも
96歳で亡くなるまでつづけられたそうです
作品も素敵ですが、年齢や環境のいろいろな問題をかかえながらも
気丈でやりたい事をやり続けたその生き方に憧れ、
私もこんな風に、ずっとキルトを作り続けたいなと思いました
マナーハウスのあるヘミングフォードグレイは
ロンドンより北に電車に2時間ほど行き
駅からタクシーで20分程度走ると
絵に描いたようなような古い田舎の風景の中に
ひっそりと建っていました
訪れた日は5月とはいえものすごく寒く
天気の移り変わりが激しく、
お天気かと思えばあいにく冷たい雨も降ってきて
あまり周りを散策する気にもなれなかったのですが
それでも古い家並みや自然の美しさ
そしてこのルーシーさんの庭園も堪能できました
現在はルーシーさんの息子のお嫁さんが
管理されていて、その日も1階から3階までの
それぞれのお部屋を説明しながら案内して頂き
東京国際キルトフェスティバルにも展示されたという
素敵なキルト作品も10数枚見せていただきました
気が遠くなるほどの緻密に計算された配色の美しいキルトが印象的でした
憧れの地にこうして行けた事が夢のようです
残念ながら室内は撮影禁止なので
公に出ている画像を貼っておきます
ボストン夫人のパッチワ-ク [ ル-シ・M.ボストン ]メモリー ルーシー・M・ボストン自伝この自伝かなりおもしろいです。おすすめ!